うつのみや大賞
2020年度ノミネート作品
ミステリ界のフロントランナーが描く、慟哭の殺人 “世界のホンダ”と崇められるカリスマ演出家の新作公演。その公演直前に主演ダンサーが失踪を遂げた!ホンダによる壮絶なしごきとカンパニーでの熾烈な主役争い。 加えて舞台美術を担う“気鋭の画家”である弟とのあいだには確執が囁かれていた。 奇しくも公演の演目は『カイン』。〈弟殺し〉を主題にした舞台をめぐり一体何が起きているのか――。 弟・豪をめぐる女達の争いにホンダが買ってきた数々の恨みなど火種は尽きず、あふれ出した激情はついに刃となって振るわれる。 誰が誰を殺すのか? というスリルと、己のすべてを懸けて踊り描く“表現者”たちによる鮮烈な闘い。その渦中で無残に踏みにじられた人間の慟哭にまで踏み込んだ、間違いなく著者の代表作たる骨太なエンターテイメント長篇です。
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【うつのみや大賞2020ノミネート作品】カインは言わなかった
著者 | 芦沢 央 |
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出版社 | 文藝春秋 |
出版年月 | 2019年8月 |
ISBNコード | 978-4-16-391069-7 |
税込価格 | 1,815円 |